鈴木さちこ

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—2021.11.16
祖母が残してくれたもの
大きい子のマフラーを紛失してしまい残念。

母方の祖母は、とても働き者で器用な人でした。
135cmの小さな体で、
自分より大きな人の着物の着付けをしたり
家の中は床には物を置かず
髪の毛一本落ちていないくらい
いつも綺麗にしていました。

裁縫なども完璧にこなし
時間を見つけては、常に何かを作っていました。
その中で私が特に好きだったのは
この人形です。
見ているだけで心が和みます。

祖母の器用さは
娘の母に受け継がれました。
「マフラー編んで」と毛糸を渡すと
翌朝には完成していたときには驚きました。
かばんや洋服、たくさん作ってもらいました。

しかし、その代々続いた器用さは
残念なことに私には受け継がれませんでした。
ボタン付けも怪しいくらい裁縫ができません。

祖母はいつもラジオを聞いていて
お便りが読まれたと嬉しそうにしていました。
どうやら、そのあたりは受け継がれたようです。


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